“もとどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モトドリ
語句割合
94.5%
頭髻2.2%
1.1%
1.1%
髻節1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄弟分せいたかの遺物かたみもとどりふところに入れ、前もって、新九郎に言い渡されている言葉通り、夜に紛れて、江戸から高飛びしてしまった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(定重は奧へゆかんとする時、奧より佐々木高綱は頭髻もとどりを切りたる有髮うはつ僧形そうぎやう。直垂の袴をくゝりて脛巾はゞきをはきたる旅姿にて笠を持ち出づ。あとより薄衣、與一、六郎、小萬等は打しをれて送り出づ。)
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
聖彼得斎節ペトロフキの前だつたが、彼が牛小舎の中で一と眠りしようと思つて、藁を掻き寄せたのを枕にして横になつてゐると、現在その眼にまざまざと、もとどりを振り乱した
思い思いにもとどりを切って海に捨て、水死したあとでも、一船いっせんの仲間だとわかるように、一人一人の袖から袖へ細引をとおしてひとつにまとめ、水船みずぶねにしたまま、荒天の海に船を流した。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
これにて「あゝ」とくるしみ、髻節もとどりをつかまへられしまま一つ廻る中に右の偏袒かたはだぬぎとなる。ここにてまた左の下腹につつこまる。