頭髻もとどり)” の例文
更にその髪を解くと、頭髻もとどりのなかから一枚の紙があらわれた。紙には一つの虎を描いて、そのまわりに何か呪文じゅもんのようなことが記してあったので、主人はその文句を写し取った。
(定重は奧へゆかんとする時、奧より佐々木高綱は頭髻もとどりを切りたる有髮うはつ僧形そうぎやう。直垂の袴をくゝりて脛巾はゞきをはきたる旅姿にて笠を持ち出づ。あとより薄衣、與一、六郎、小萬等は打しをれて送り出づ。)
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)