“むらさきちりめん”の漢字の書き方と例文
語句割合
紫縮緬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まず、その小風呂敷に目がつくと、紫縮緬むらさきちりめんのまだこくなのに、五七の桐が鮮かに染め抜いてあります。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
着し座す其形勢ありさまいと嚴重げんぢうにして先本堂には紫縮緬むらさきちりめんしろく十六のきく染出そめいだせしまくを張り渡し表門には木綿地もめんぢに白とこんとの三すぢを染出したる幕をはり惣門そうもんの内には箱番所はこばんしよ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いや最前から各々方おの/\がたのお話を聞いていると、可笑おかしくてたまらんの、拙者も長旅で表向おもてむき紫縮緬むらさきちりめん服紗包ふくさづゝみはす脊負しょい、裁着たッつけ穿いて頭を結髪むすびがみにして歩く身の上ではない
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)