“むねん”の漢字の書き方と例文
語句割合
無念100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
し今日露顯ろけんに及ばんとする事衆怨しうゑんの歸する所にして就中なかんづく道十郎が無念むねん魂魄こんぱくとお光が貞心ていしんを神佛の助け給ふ所ならん恐るべしつゝしむべし。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そのこん水干すゐかんをとこは、わたしをごめにしてしまふと、しばられたをつとながめながら、あざけるやうにわらひました。をつとはどんなに無念むねんだつたでせう。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
一つの作にも我執を慎む教旨や、無念むねんを念とする禅意や、どうして衆生しゅじょうが救われるかのあの他力観が具体的な形において説かれているのである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)