“むきず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無疵66.0%
無瑕12.0%
無傷8.0%
無瑾8.0%
無創4.0%
無瑕瑾2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見のがして下さりさえすりゃあ、この娘を無疵むきずで、このまますんなりお返し申すんでございますが、いかがなもんでござんしょう
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
地震はそのんでは起り、起ってはんだ。町筋ごとに損害の程度は相殊あいことなっていたが、江戸の全市に家屋土蔵の無瑕むきずなものは少かった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
無傷むきずに都へ立ち退かせ、そしてあくまで、後醍醐のきみをまもりたてまつるようにと、後日を祈って——
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それがその千兩で、——無瑾むきずで可愛らしくて、申分の無い娘に、千兩の持參とは何んといふことです」
マーキュ やられた! 畜生ちくしゃう兩方りゃうはう奴等やつらめ! やられたわい。にをったか、彼奴きゃつ無創むきずで?
この英邁えいまいな資性にもかかわらずですね——僕は『かかわらず』と言うのですよ——この男は完全に無瑕瑾むきずというわけじゃない。