無瑾むきず)” の例文
お家を無瑾むきずかばって進ぜようと思うたればこそ、主水之介わざわざ参ったが、それをお出しとあらば致し方ござらぬわい。
「それがその千兩で、——無瑾むきずで可愛らしくて、申分の無い娘に、千兩の持參とは何んといふことです」
最後の予備隊、近衛このえ兵……をもくり出した。そして一目見ると、それらもやはり他の作品と同じく無瑾むきずではなかった。彼は読みつづけるだけの勇気がなかった。時々、読みやめては本を閉じた。
死骸は玉のやうに無瑾むきずでした。打ち見たところ一滴の血も、一髮の傷も其處にはなかつたのです。