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無瑕
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むきず
ふりがな文庫
“
無瑕
(
むきず
)” の例文
珊瑚珠
(
さんごじゅ
)
は沢山輸入されて居るが日本のように
無瑕
(
むきず
)
の物は少なく虫の
喰
(
く
)
ったような物が多い。それでもチベット人は好んで付けます。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
地震はその
夜
(
よ
)
歇
(
や
)
んでは起り、起っては
歇
(
や
)
んだ。町筋ごとに損害の程度は
相殊
(
あいことな
)
っていたが、江戸の全市に家屋土蔵の
無瑕
(
むきず
)
なものは少かった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
割って埋めたか、
無瑕
(
むきず
)
のまま埋めたかという——あの一件を平次は指すのでしょう。
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
然
(
さ
)
れば既に半右衞門の妻では無く、離縁したも同じ事で、離縁した
婦
(
おんな
)
は
仮令
(
たとえ
)
無瑕
(
むきず
)
でも、長二郎のために母で無し、まして大悪無道、夫を殺して奸夫を引入れ、財産を
押領
(
おうりょう
)
いたしたのみならず
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ついに紙の終りまで書いたかと思うと、
無瑕
(
むきず
)
な紙面に大きなインキの
雫
(
しずく
)
が落ちかかった。——すると彼は耳を引張られた。わっと泣き出した。しかし紙に汚点がつくので泣くことも許されなかった。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
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見事な凝脂は肩から滑ってトロリと淀んで、腋の下から肘関節の桃色に流れる美しさは想像も及ばぬ魅力ですが、そこもまた
無瑕
(
むきず
)
の壁で賽の目の入墨などという汚らしいものはありません。
銭形平次捕物控:227 怪盗系図
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そこで一つ、駒三郎か元助に、これだけの事を訊いて来てくれ、——瓢々斎は瓢箪を供養するのに、
無瑕
(
むきず
)
のまま埋めたか、それとも後で掘り出して使わないように、いちいち割るか切るかしたか」
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
瑕
漢検1級
部首:⽟
13画
“無瑕”で始まる語句
無瑕瑾