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みだれかか
ふりがな文庫
“みだれかか”の漢字の書き方と例文
語句
割合
乱懸
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乱懸
(逆引き)
綾子は
頤
(
おとがい
)
を襟に
埋
(
うず
)
めぬ。
磨
(
みが
)
かぬ玉に
垢
(
あか
)
着きて、清き襟脚
曇
(
くもり
)
を帯び、
憂悶
(
ゆうもん
)
せる心の風雨に、
艶
(
えん
)
なる姿の花
萎
(
しぼ
)
みて、
鬢
(
びん
)
の毛頬に
乱懸
(
みだれかか
)
り、
俤
(
おもかげ
)
太
(
いたく
)
く
窶
(
やつ
)
れたり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
上下
一呼吸
(
ひといき
)
吐
(
つ
)
く間もあらせず、
眼
(
まなこ
)
鋭く、
頬
(
ほお
)
瘠
(
や
)
せて
髯
(
ひげ
)
蓬々
(
ぼうぼう
)
と口を
蔽
(
おお
)
い、髪は
蓬
(
おどろ
)
と
乱懸
(
みだれかか
)
りて、手足の
水腫
(
みずぶくれ
)
に蒼味を帯びたる
同一
(
おなじ
)
ような貧民一群、いまだ新らしき
棺桶
(
かんおけ
)
を、よいしょと
背負込
(
しょいこ
)
み
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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