“まるきぶね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
独木舟52.9%
丸木船17.6%
丸木舟11.8%
独木船5.9%
獨木舟5.9%
獨木船5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玩具おもちゃといっても、木の幹を小刀ナイフ一本でけずって、どうやら舟の形に似せたもので、土人の細工さいく物のように不器用な、小さな独木舟まるきぶねだった。
チャアリイは何処にいる (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
天皇はこの皇子のために、わざわざ尾張おわり相津あいずというところにある、二またになった大きなすぎの木をお切らせになって、それをそのままくって二またの丸木船まるきぶねをお作らせになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
石垣のはずれのところに、カヌーという丸木舟まるきぶねが、さかさになってすてられていた。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
押し寄せる水と押し返す波とが、小さな独木船まるきぶねを挟み撃ち、大穴へ引き入れるその代りに、横穴へ船を押しやったのであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
古風な独木船まるきぶねもやっていた。しずかに上下へ揺れているのは、多少さざなみが立つのであろう。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ちやうど印度人が獨木舟まるきぶねに乘つて急流を下つて行くときに感ずるであらうそのやうなものであつた。私は握り締めた彼の手をとつて曲げた指を開かせた。そしてなだめるやうに彼に向つて云つた——
さをさし上る獨木船まるきぶね
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)