“獨木舟”のいろいろな読み方と例文
新字:独木舟
読み方割合
カヌー50.0%
まるきぶね50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その帆掛獨木舟カヌーは、今丁度外海から堡礁の裂目にさしかかつた所だつた。陽射しの工合から見れば、時刻は午を少し𢌞つたところであらう。
家の裏から直ぐ海に向つて、大きな獨木舟カヌーがしまつてあり、其の周圍に雜然と鍋・釜・トランク・鏡・椰子殼・貝殼などが散らかつてゐる。
ちやうど印度人が獨木舟まるきぶねに乘つて急流を下つて行くときに感ずるであらうそのやうなものであつた。私は握り締めた彼の手をとつて曲げた指を開かせた。そしてなだめるやうに彼に向つて云つた——