“ほしづくよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
星月夜83.3%
星夜16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一、その外かすみ陽炎かげろう東風こちの春における、薫風くんぷう雲峰くものみねの夏における、露、霧、天河あまのがわ、月、野分のわき星月夜ほしづくよの秋における、雪、あられ、氷の冬におけるが如きもまた皆一定する所なれば一定し置くを可とす。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
その何人とも知れない白癩びゃくらいどものおもてが、新に燃え上った芥火あくたびの光を浴びて、星月夜ほしづくよも見えないほど、前後左右からうなじをのばした気味悪さは、到底この世のものとは思われません。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
外は星夜ほしづくよで風の無い静かな晩である。左へまがれば公園脇の電車道、銀之助は右に折れてお濠辺ほりばた通行ひとゞほりのない方を選んだ。ふと気が着いて自家じたくから二三丁先の或家あるいへ瓦斯燈がすとうで時計を見ると八時すぎである。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)