“せいや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
晴夜44.4%
静夜33.3%
星夜11.1%
清夜11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手を出そうかなと思う矢先へもって来て、急に黒い斑点はんてんが、晴夜せいや星宿せいしゅくのごとく、縦横に行列するんだから、少し辟易へきえきしてしまって、ぼんやり皿を見下みおろしていた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
奉行所にあるときは、日々、白洲へ曳かれてくる無数の人間を裁く法官の彼であったが、静夜せいや、独坐のうちにある彼は、自分で自分を裁かずにいられなかった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卓はすべて庭園に出され、まさに星夜せいやの盛宴というべき光景。そして慨歌がいかたちまちに
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当世人とうせいじんの趣味は大抵日比谷公園の老樹に電気燈を点じて奇麗奇麗と叫ぶたぐいのもので、清夜せいやに月光を賞し、春風しゅんぷうに梅花を愛するが如く