“ほしか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
干鰯53.8%
乾鰯15.4%
乾鰮7.7%
干魚7.7%
干鮭7.7%
干鰮7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
干鰯ほしか仕切しきりに楷書を見たることなし、世間日用の文書は、悪筆にても骨なしにても、草書ばかりを用うるをいかんせん。
小学教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「太政官とこでも、去年から今年へかけて、一反歩に三十八圓から損やちうこツちや。……私んとこは小作がないさかい、損はせんけど、乾鰯ほしかも石灰も高いよつてな、そいだけ借錢になつてけつかる。何んの因果で百姓に生れて來たかなア。」
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
野良へ追い出しても草原に寝そべって青い空に吸われるように見入っていて草一つむしろうとしない。彼が十六の年、彼の親の小作人は「乾鰮ほしかのように」黒く瘠せ枯れて死んでしまった。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
蛾次郎がじろう干魚ほしかをムシャムシャみながら、そばへ寄ってみると、裾野すそので見かけたことのある呂宋兵衛るそんべえなので、二どびっくりという顔で
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雪の朝獨り干鮭ほしかを噛み得たり
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
昔石崎の漁村にもらわれて来た子供が、毎日朝から晩まで干鰮ほしかの番をさせられ、雨が降る時ばかり僅かな間休むことが出来た。