“へいちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平仲40.0%
瓶中40.0%
秉忠20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女の心を動かそうとしてうそ泣きをした平仲へいちゅうではなくて真実の涙のこぼれるのをお覚えになった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
春雨霏々ひひ。病牀徒然とぜん。天井を見れば風車かざぐるま五色に輝き、枕辺を見れば瓶中へいちゅうの藤紫にして一尺垂れたり。ガラス戸の外を見れば満庭の新緑雨に濡れて、山吹は黄ようやく少く、牡丹は薄紅うすくれないの一輪先づ開きたり。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
蔵春は秉忠へいちゅうの号なり。盧溝は燕の城南に在り。この劉文貞に傾倒することはなはだ明らかに、其の高風大業を挙げ、しこうして再拝一哭いっこくすというに至る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
文貞はすなわ秉忠へいちゅうにして、袁珙えんこうの評せしが如く、道衍のえんけるは、秉忠のげんに於けるが如く、其のはじめの僧たる、其の世に立って功を成せる、皆あいたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)