“ふしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俘囚46.2%
腐臭23.1%
父讐15.4%
巫呪7.7%
父執7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がなすきがな、那須、宮城みやぎなどの、東北の俘囚ふしゅうや、四隣の豪族が、一尺の土地でも、蚕食しようと、窺いあっているのだぞ。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どの点がそうだと指摘は出来ないが、腐臭ふしゅうのようにかぎわけられた。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
現に「農家義人伝」は「伝吉、一郷いっきょう悪少あくしょうと共にしばしば横逆おうげきを行えりと云う。妄誕もうたん弁ずるに足らざる也。伝吉は父讐ふしゅうを復せんとするの孝子、あに這般しゃはん無状ぶじょうあらんや」と「木の葉」の記事を否定している。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
また巫呪ふしゅう占筮せんぜいの魔術からもいろいろな自然科学の先祖のようなものが生まれたというのは周知のことである。
自由画稿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
わたくしの父執ふしゅう岩渓裳川いわたにしょうせん先生の『詩話感恩珠』に、枕山と星巌の門人遠山雲如とはともに近視眼であったことが言われている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)