“ひんか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貧家80.0%
蘋花20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更に自分にも一服との所望しょもうありしかば、しょう覚束おぼつかなき平手ひらてまえを立ておわりぬ。貧家ひんかにこそ生い立ちたれ、母上の慈悲にて、いささかながらかかるわざをも習い覚えしなりき。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
五月朔日ごぐわつついたちことなり其夜そのよ飯坂いひざか宿とまる。温泉をんせんあればいり宿やどをかるに、土座どざむしろいて、あやしき貧家ひんかなり。ともしびもなければ、ゐろりの火影ほかげ寢所しんじよまうけて云々うん/\
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蘆荻ろてきの中に蘋花ひんかの点々たる佃島往昔の勝景が歴然として目に浮ぶ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)