“なみづら”の漢字の書き方と例文
語句割合
波面100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地形の波面なみづら、木立、田舎家いなかやなどをたくみにたてにとりて、四方よもより攻め寄するさま、めずらしき壮観ものみなりければ、近郷の民ここにかしこに群れをなし
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
昼のざしも、こたえがなく、北日本特有の寒風が、やりのごとく波面なみづらをかすッて、港どまりの諸船もろぶねばしら、ゆッさゆッさとゆさぶれあうさま、まるでたらいのなかの玩具おもちゃを見るよう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地形の波面なみづら木立こだち田舎家いなかやなどをたくみたてに取りて、四方よもより攻寄せめよするさま、めづらしき壮観みものなりければ、近郷きんごうの民ここにかしこにむれをなし、中にまじりたる少女おとめらが黒天鵝絨ビロード胸当ミーデル晴れがましう
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)