“とめおけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
留桶75.0%
留置25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お鹿の内には、まだ開業当時というので手水鉢も柄杓ひしゃくも無かった。湯殿の留桶とめおけに水をんで、の子の上に出してある。恐らく待合の手水鉢に柄杓の無いのは、かわやに戸の無いより始末が悪い。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうして湯屋の留桶とめおけを少し深くしたような小判形こばんなりの桶の底に、硝子ガラスを張ったものを水に伏せて、その中に顔を突込つっこむように押し込みながら、海の底をのぞき出した。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見合せ伺ひ申べしとのことにてまづ夫迄それまでは大坂の早打はやうち留置とめおけとの趣きなり近江守は甚だ迷惑めいわくの儀なれども御重役ごぢうやくの申付是非ぜひなく御機嫌のよろしき時節を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)