“とうだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藤太66.7%
螣蛇33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といって、何遍なんべん何遍なんべん藤太とうだにおれいをいいました。そしてたくさんごちそうをして、おんなたちにうたうたわせたりまいわせたりしました。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
三上みかみ山の百足むかでを退治した時代には、近江に近い山城の田原に住んでいて、藤原家であるところから田原たわら藤太とうだ秀郷と称していたが、その生国は下野しもつけであったために
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
龍王りゅうおうはいって、藤太とうだをくつろがせ、いろいろとごちそうをしているうちに時刻じこくがたって、だんだんくらくなってました。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
こういいながらはしの下にりて、なみってみずうみの中にはいって行きました。藤太とうだもそのあとからついて行きました。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
螣蛇とうだ足なくして飛ぶとは誠に飛んだはなしだが、飛ぶ蛇というにも種々ありて、バルボサ(十六世紀)の『航海記』に、マラバル辺の山に翼ある蛇、樹から樹へ飛ぶと言ったは
翼ある蛇と訛伝したのは別として螣蛇とうだ足なくして飛ぶなどいうたは、くだんの羽を被った蛇同様、ただ蛇を霊物視する余り生じた想像に過ぎじと確信しいたところ、数年前オランダ(?)の学者が