藤太とうだ)” の例文
といって、何遍なんべん何遍なんべん藤太とうだにおれいをいいました。そしてたくさんごちそうをして、おんなたちにうたうたわせたりまいわせたりしました。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
三上みかみ山の百足むかでを退治した時代には、近江に近い山城の田原に住んでいて、藤原家であるところから田原たわら藤太とうだ秀郷と称していたが、その生国は下野しもつけであったために
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
龍王りゅうおうはいって、藤太とうだをくつろがせ、いろいろとごちそうをしているうちに時刻じこくがたって、だんだんくらくなってました。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
こういいながらはしの下にりて、なみってみずうみの中にはいって行きました。藤太とうだもそのあとからついて行きました。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)