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でえづ
「あつちになけりや
持つてつたらようござんせう、
大豆もこれ
打つた
處なら
持つてくとえゝんでがしたがね」おつぎは
快くいつた。
「おや/\まあ、こつちの
方はえゝこつたなあ、
大豆でもかうだにとれて」おつたは
小柄な
身體を
割合に
大股に
運んで
妙な
足拍手を
取りつゝ
這入つて
來た。
味噌でも
何でもさうえ
理由ぢやこつちのおとつゝあん
好きなやうに
搗かせることにしてな、
大豆はそれとつたしすつから
行る
積にせえなりや
譯ねえ
噺だな