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つれそひ
男にせよ、女にせよ、
連添に死別れてから、四十年も生き延びてゐると、
色々な面白い
利益になる事を覚えるものだ。
元男勝りの女なりしが先の
本夫に別れしより勘兵衞に六年程
連添居て此度の一件を
父に代るの心得
奇特なことぞ而て又
深は其の右に如何なる
縁續きなるやと言るゝに九助はヘイ
元母方の伯父
嫁なれども惣左衞門
死去せし後當時又九郎兵衞に
連添居れば伯母とは云候と申せば大岡殿
成程汝が申口にては惣内を
捨て遁しこそ
遺恨なれと自殺して
死せしとぞ又瀬川は年頃
云交せし男と
連副しに何時となく
神氣狂ひ左右の
小鬢に角の如き
癌出來し故人々彼の
留守居の
執念にてや有んと云しが
何時しか人の見ぬ間に
井戸へ身を