“つぢうら”の漢字の書き方と例文
語句割合
辻占100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大路おほぢゆく辻占つぢうらうりのこゑ、汽車のふえの遠くひゞきたるも、なにとはなしにたましひあくがるゝ心地こゝちす。
月の夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
徳利とつくりけた遊女おいらん容子ようすだが、まどへ、べにいたら、おそらく露西亜ろしや辻占つぢうらであらう。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
人通りの少ない小路こうぢを二三度折れたりまがつたりして行くうちに、突然辻占つぢうら屋に逢つた。大きな丸い提灯てふちんけて、腰からした真赤まつかにしてゐる。三四郎は辻占が買つて見たくなつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)