“ちしお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
血汐63.9%
血潮32.8%
千入1.6%
鮮血1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(興奮しつつ、びりびりと傘を破く。ために、きずつき、指さき腕など血汐ちしおにじむ——取直す)——畜生——畜生——畜生——畜生——
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あれほどの勢いで短刀をつき立てあれほどの血潮ちしおが流れたのですから、被害者は、死なぬまでも、必ず非常な重傷を負ったことでしょう。
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
時雨にも見ざりし花の千入ちしおかな 心敬
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
元より強弱敵しがたく、無残や肉裂け皮破れて、悲鳴のうちに息たえたる。その死骸なきがらくちくわへ、あと白雪を蹴立けたてつつ、虎はほらへと帰り行く。あとには流るる鮮血ちしおのみ、雪に紅梅の花を散らせり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)