“たゝうがみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
疊紙50.0%
畳紙50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取出したのは、疊紙たゝうがみに入れた疊二枚ほどの大繪圖面が三枚と、半紙一枚に書いた結び文が一通、平次はそれをくり擴げて、暫らくは眺め入りました。
平次の誘ひのつぼにはまつて、——藤兵衞は四日前の晝過ぎ疊紙たゝうがみに入れた大きな物を、風呂敷に包んで歸つた事や、それを夜中まで擴げて、首を捻つたり、手を入れたりした上
藤兵衞が隣の部屋で食事をしてゐる間に、誰かゞ藤兵衞に知れないやうに神棚に僞の疊紙たゝうがみを置いて、直ぐお勇の部屋へ引返し、置床の上から、眞物ほんものの疊紙を持つて行くことが出來るでせうか。
あめ何時いつあはれなるなかあきはましてにしむことおほかり、けゆくまゝに灯火ともしびのかげなどうらさびしく、られぬなれば臥床ふしどらんもせんなしとて小切こぎれたる畳紙たゝうがみとりだし
雨の夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)