“たまむしいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玉虫色50.0%
玉蟲色50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
玉虫色たまむしいろの服をきた美しい女が、片手かたて絵日傘えひがさを持ち、すらりとした足をしずかにすべらせようとしています。二じょうもあろうと思われる高いところです。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
玉虫色たまむしいろのおちょぼ口を、何事かこころもちあえがせて
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
源吉は狹い庭の沓脱くつぬぎの上を指しました。一抱へほどの自然石の上は、春の陽に乾いて血潮がベツトリ、もう玉蟲色たまむしいろに光つてゐるのも不氣味です。
わたしくとともに、直下すぐした三番町さんばんちやうと、見附みつけ土手どてには松並木まつなみきがある……大方おほかた玉蟲たまむしであらう、としんじながら、うつくしいむしは、かほに、玉蟲色たまむしいろ笹色さゝいろに、一寸ちよつと口紅くちべにをさしてたらしくおもつて
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)