“せうきよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
少許100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわく、丁晋公臨終前半月、すでくらはず、ただ香をいて危坐きざし、黙して仏経をじゆす、沈香の煎湯せんたうを以て時々じゞ少許せうきよあふる、神識乱れず、衣冠を正し、奄然えんぜんとして化し去ると。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
數日後の夕、寄道してその少許せうきよを採取し、クロオルカルキとか云ふもののうちに漬くること一日、之を短く切つて、まだ廚房に少し殘つてゐた油と鹽とを點じて食べ試みた。
すかんぽ (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
僅にうなじの皮少許せうきよにて首と胴と連りゐたる故、屍体をもたぐる時、首は胴より離れたり。首もその他の体部も甚しく損傷しあり。就中なかんづく胴と手足とは、殆ど人の遺骸とは認められざる程変形せり。