“せいしき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
正式85.7%
生祠記14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叔母をばさんに正式せいしきことわられながら、またきみ依頼いらいするのは可笑をかしいやうだが、きみはう叔母をばさんよりはなしわかるだらうとおもつてたとつて、中々なか/\うごきさうもなかつたさうである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
だが、どうも、きみは正式せいしき勉強べんきょうをしてないようだね。土台どだいがしっかりしていない。
第一は生祠記せいしきで、京水の門人が師の宗家の継嗣を辞した事を記したものである。第二は本末記で、京水が自ら全快届の事を記したものである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
生祠記せいしきは惜むらくは佚した。少くも池田全安さんの家には存してゐない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
是故にわたくしはひそかおもふ。彼生祠記せいしき、本末記、遺言録の三書は、或は伝へて瑞長の家にあつたのではなからうか。初代全安がこれを二世全安に伝へなかつたのは、これがためではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)