生祠記せいしき)” の例文
第一は生祠記せいしきで、京水の門人が師の宗家の継嗣を辞した事を記したものである。第二は本末記で、京水が自ら全快届の事を記したものである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
生祠記せいしきは惜むらくは佚した。少くも池田全安さんの家には存してゐない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
是故にわたくしはひそかおもふ。彼生祠記せいしき、本末記、遺言録の三書は、或は伝へて瑞長の家にあつたのではなからうか。初代全安がこれを二世全安に伝へなかつたのは、これがためではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)