“ずたずた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寸々40.0%
寸断寸断20.0%
寸断々々20.0%
寸断15.0%
寸裂5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と言って神尾主膳は、鐚の油断している手から大事の短冊をもぎ取って、寸々ずたずたに引裂いて火鉢の中へくべてしまい
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
父——私は、ただそうとのみ感じただけで、その瞬間、神経が寸断寸断ずたずたにされたような、痳痺を覚えました。
オフェリヤ殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
今こそ爾を思ひのままに、肉を破り骨を砕き、寸断々々ずたずたに噛みさきて、わが意恨うらみを晴らすべきぞ。思知つたか聴水
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
情に堪えないで、そのまま抱緊だきしめでもしようものなら、立処たちどころにぱッと羽搏はばたきを打つ……たちまち蛇が寸断ずたずたになるんだ。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山逕さんけい磽确ぎょうかく、以前こそあれ、人通りのない坂は寸裂ずたずた、裂目に草生い、割目にすすきの丈伸びたれば、へびきぬけて足許あしもとは狭まって、その二人のわきを通る……肩は、一人と擦れ擦れになったのである。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)