“すみだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隅田82.6%
住田4.3%
墨堤4.3%
墨田4.3%
墨陀4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其時ふとこいつあ千住の方にいるんじゃないかと思ったんで、変電所へ踏込む積りで、橋のたもとを右へ、隅田すみだ駅への抜道をとりました。
白蛇の死 (新字新仮名) / 海野十三(著)
わしは、早速その住田すみだという医学士を訪ねて様子を聞いて見ると、別に悪い病ではないが、仲々頑強な腫物だから、気永きながに治すほかはない。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
墨堤すみだや小金井と事変わり仮装や騒ぎが許可ゆるされなかったので、花見る人は比較的少なく常時いつもお山は静かであった。
善悪両面鼠小僧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
出発の朝、ぼくは向島むこうじまの古本屋で、啄木たくぼく歌集『悲しき玩具がんぐ』を買い、その扉紙とびらがみに、『はろばろと海をわたりて、亜米利加アメリカへ、ゆく朝。墨田すみだあたりにて求む』
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
石浜いしばま墨陀すみだの遊は讐書の業を廃してなしたのである。「好擲讐書課。政謀携酒行。」蘭軒は病中の悶を遣らむがために思ひ立つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)