“じんご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人後27.3%
壬午18.2%
人語18.2%
甚吾9.1%
神後9.1%
神戸9.1%
神護9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死せざるにまさる恥があるということの分別はいずれも人後じんごに落ちないものであったから、彼等は死を争おうとも、それに異議をとのうるものが一人もあるべきはずがない。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「エエ、宝暦十二年、壬午じんご夏四月、山県昌謹撰とあるが、宝暦十二年は、いったい今から何年の昔になるのじゃ」
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
首のところには、人語じんごのわかる通話器をくくりつけてあった。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
またたくひまに、あの奥祐筆おくゆうひつ松坂甚吾じんごのお小屋を見つけたとみえて、左並びの三軒めの前から、しきりと手を振りました。
「松坂甚吾じんごとおいいじゃ」
疋田小伯の門下の、神後じんご五六郎や榊市之丞さかきいちのじょうやらが、松下家の家来たちの求めに応じて、真槍しんそうで力試しをしていた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
院ノ庄の附近に、神戸じんごとよぶ部落がある。いわば村社といったものか。そこの森の神木を、高野明神とあがめ、そばに古い祠堂ほこらがあった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その事は空海の性靈集中の碑文に見え、またそれによつて書いたと見える元亨釋書げんかうしやくしよにも見えてゐる。神護じんご景雲けいうんから延暦えんりやくにわたつての事で、弘法大師よりは少し前の人である。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)