“じつかん”の漢字の書き方と例文
語句割合
實感100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
森閑しんかんとした浴室ゆどの長方形ちやうはうけい浴槽ゆぶね透明すきとほつてたまのやうな温泉いでゆ、これを午後ごゝ時頃じごろ獨占どくせんしてると、くだらない實感じつかんからも、ゆめのやうな妄想まうざうからも脱却だつきやくしてしまふ。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
こゝらにも各人が作の價値かち批判ひはんする心持の相違さうゐがあると見えますが、「和解」にゑがかれてゐる作のテエマ、即ち父と子のいたましい心の爭鬪さうとうに對してはたらいてゐる作者の實感じつかん
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
又一方から見ると作者さくしやあい實際じつさいにその衷心ちうしんからにじみ出てゐる例へば「小さき者へ」の中に於ける、子供に對する主人公のあいといつたやうな場合には、そこにかもされてゐる實感じつかんの強さから
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)