“しらかべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白壁95.7%
白堊4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うつくしき君のすまいたるは、わが町家まちやの軒ならびに、ならびなき建物にて、白壁しらかべいかめしき土蔵も有りたり。内証はいたく富めりしなりとぞ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
福山すなわち松前まつまえ往時むかしいし城下に暫時ざんじ碇泊ていはくしけるに、北海道にはめずらしくもさすがは旧城下だけありて白壁しらかべづくりの家などに入る。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さうして白堊しらかべにしておくと、始終剥げたり落ちたりして、修繕が面倒だからと、後の方だけは一面に燒板を張つて了つた。
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
野のところどころにはこんもりとした森があって、その間に白堊しらかべの土蔵などが見えている。まだくわを入れぬ田には、げんげが赤い毛氈もうせんを敷いたようにきれいに咲いた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)