“はくへき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白璧50.0%
白碧33.3%
白壁16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとより白璧はくへき微瑕びかに過ぎずして昔ながらの花顔玉容は依然として変らざりしかども、それより以後春琴は我が面上の些細ささいなる傷を恥ずること甚しく、常に縮緬ちりめん頭巾ずきんをもって顔をおお
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
仰ぐと、黄金のぼう白碧はくへき楼台ろうだい、大坂城の大天守閣は、市のどこからでも見える。三郎兵衛は田舎者のように、大路小路を迷って、ようやく、脇坂甚内の邸をたずねあてた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と云ふのは少し大雑把おほざつぱである。牛込うしごめ矢来やらいは、本郷ほんがう一帯の高地にははひらない筈である。けれどもこれは、白壁はくへき微瑕びかを数へる為めにあげたのではない。
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)