“しょこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
書估50.0%
書賈50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはわかい時から多読の癖があって、随分多く書を買う。わたくしの俸銭の大部分は内地の書肆しょしと、ベルリン、パリイの書估しょことの手にってしまう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
昭和二年九月書肆しょし改造社かいぞうしゃの『現代日本文学全集』第廿二篇を編輯するや『雨瀟瀟』の一篇またその巻首に採録せられぬ。このたび書估しょこ野田氏のだしまたこの一小篇を取りて刊行せむとす。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その書は随時世人せいじんを啓発した功はあるにしても、おおむね時尚じしょうを追う書估しょこ誅求ちゅうきゅうに応じて筆を走らせたものである。保さんの精力は徒費せられたといわざることを得ない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
独身の家に良僕を得ざると雑賓の多きとはまことに忍びがたきものである。独居のわたくしが常に書賈しょこ新聞記者等の来訪を厭うのはあえて自ら高しとなすが故ではない。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
たすク可キ者ノ我国ニ欠損けっそんシテ而シテ未ダ備ハラザルヲ思ヒ此ニ漸ク一挙両得ノ法ヲもとメ敢テ退食たいしょくノ余暇ヲぬすンデ此書ヲ編次シすなわ書賈しょこヲシテ之レヲ刊行セシメ一ハ以テ刻下教育ノ須要ニ応ジ一ハ以テ日常生計ノ費ヲ補ヒテ身心ノ怡晏いあんヲ得従容しょうよう以テ公命ニ答ヘント欲ス而シテ余ヤト我宿志しゅくしヲ遂ゲレバ則チ足ル故ヲ