書賈しょこ)” の例文
独身の家に良僕を得ざると雑賓の多きとはまことに忍びがたきものである。独居のわたくしが常に書賈しょこ新聞記者等の来訪を厭うのはあえて自ら高しとなすが故ではない。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
たすク可キ者ノ我国ニ欠損けっそんシテ而シテ未ダ備ハラザルヲ思ヒ此ニ漸ク一挙両得ノ法ヲもとメ敢テ退食たいしょくノ余暇ヲぬすンデ此書ヲ編次シすなわ書賈しょこヲシテ之レヲ刊行セシメ一ハ以テ刻下教育ノ須要ニ応ジ一ハ以テ日常生計ノ費ヲ補ヒテ身心ノ怡晏いあんヲ得従容しょうよう以テ公命ニ答ヘント欲ス而シテ余ヤト我宿志しゅくしヲ遂ゲレバ則チ足ル故ヲ