“しのばず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不忍92.6%
不忍池7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこから池之端へ出、不忍しのばずの池のほとりをまわって、弁天の茶屋のほうへゆくあいだ、新八はうしろから、おみやの姿をつくづくと眺めた。
吹奏なさりまし、吹奏まし。何の貴女、、誰が咎めるもので。こんな時。……不忍しのばずの池あたりでお聞き遊ばすばかりでございます。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
広津ひろつと知つたのは、廿にぢう一年の春であつたか、少年園せうねんゑん宴会ゑんくわい不忍池しのばず長酡亭ちやうだていつて、席上せきじやう相識ちかづきつたのでした、其頃そのころ博文館はくぶんくわん大和錦やまとにしきふ小説雑誌を出して
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「先頃、不忍池しのばずの蓮見茶屋の株を買い求め、不伝どのには、その女を、そこへ住まわせておるとか申す者がございます」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)