“しのこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仕残20.0%
仕殘20.0%
残為20.0%
為遺20.0%
爲殘20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「諸君、待ち給え。僕は仕残しのこした仕事を、ここで完成するのだ。諸君に見せるものがあるのだ」
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
思ひ我が亡跡なきあととふらくれよ此外に頼み置事おくことなし汝にひしも因縁いんえんならん疾々とく/\見付られぬうち歸るべし/\我はいま仕殘しのこしたる事ありと云ひつゝまた引窓ひきまどよりずる/\と這入はひ質物しちもつ二十餘品を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
フランス語を見てあげるのは、一番楽な仕事でしたが、そのほかお天気の悪い時でもかまわずお使いにやられたり、皆の残為しのこした用事をいいつけられたりしました。
どんな艱難辛苦かんなんしんくを為ても、きつと貴方に添遂そひとげて、この胸に一杯思つてゐる事もすつかり善く聴いていただき、又この世で為遺しのこした事もその時は十分為てお目に掛けて、必ず貴方にもよろこばれ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
都にも爲殘しのこしたる用事多きに、明日あすはいかにしても此處をたん。只一夜ひとよの宿りを……とのみ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)