“しおお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仕遂30.0%
仕終30.0%
仕了20.0%
為終10.0%
仕畢10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大「十分事を仕遂しおおせました時には、どうか拙者にこれ/\ののぞみがございますが、おかなえ下さいますか」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
二といわれる政治家の夫人となってもやはりその妻としての役儀を立派に仕終しおおせるというは、心掛けがまた別なものであるかと感心したことでありました。
話によると、十数名の浪人ていの者が怖ろしい勢いで闖入して来て、居り合わせたものの支うるいとまもなく、瞬く間にこの乱暴を仕了しおおせて、ときの声を揚げて引上げてしまったとのことであります。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
流石さすがは武士の娘だ、あゝそれでこそ文治郎の女房だ、宜しい、わしが附いていて、さがし当て屹度きっと討たせます、仮令たとえ今晩為終しおおせて来ようとも
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
添寝をせぬのは実は文治郎がお前を思う故に、なさけの心からだ、又首尾為終しおおした上では、縁あって来た者故添い遂げらるゝこともあろうかと考える
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
岡はひどく意志が弱そうに見えながら一度思い入っていい出した事は、とうとう仕畢しおおせずにはおかない事を、葉子も倉地も今までの経験から知っていた。葉子は結局それを許すほかはないと思った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)