“さもし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
陋劣50.0%
25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すべて、私念わたくしといふ陋劣さもしい心があればこそ、人間ひと種々いろいろあし企画たくらみを起すものぢや。罪悪あしきの源は私念わたくし、私念あつての此世の乱れぢや。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おんなの事で、勿論戸は閉めてある。妹の方の笑声が湯気にこもって、姉がしずかに小桶を使う。その白い、かがめた背筋と、桃色になった湯の中ののあたりが、さもしい事だが、想像されて。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まさしく云えばあまりに信仰がないさもしい話ではありますまい乎。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)