“けや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
芥屋28.6%
卦屋14.3%
毛屋14.3%
毛矢14.3%
毛谷14.3%
蹴遣14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万頃ばんけいの豊田眼路めじはるかにして児孫万代を養ふに足る可く、室見川むろみがわの清流又杯をうかぶるにへたり。衵浜あこめはま小戸おどの旧蹟、芥屋けやいくの松原の名勝を按配して、しかも黒田五十五万石の城下に遠からず。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「まるで廣小路に陣を布いてゐる八卦屋けやだね」
寄手は、朝倉家の猛将、毛屋けや七左衛門であったが、決死の兵にぶつかって多くの味方を損じるよりもと、遠巻きにして、完全な包囲形を作っていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし余り動かないので恐々こわごわと近づいてみると、五体に毛矢けやを負って、まるで毛虫のようになった典韋は、天を睨んで立ったまま、いつの間にか死んでいた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勿論これも偽虚無僧、芝居ならば忠臣蔵の本蔵とか毛谷けや村のおそのとかいう所です。
紺絞りの首抜きの浴衣ゆかたを着て、赤毛布ゲットを引きまとい、身を持て余したるがごとくに歩みを運び、下駄げた爪頭つまさき戞々かつかつこいし蹴遣けやりつつ、流れに沿いて逍遥さまよいたりしが、瑠璃るり色に澄み渡れる空を打ち仰ぎて
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)