“くろわし”の漢字の書き方と例文
語句割合
黒鷲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの金瞳きんどう黒鷲くろわしともうしますものは、今年の春のくれつかた三方みかたはら万千代まんちよさまが、にせものの独楽こままわしにとられたものでござります。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
となうには雷上動らいじょうどうというゆみ黒鷲くろわしはねではいた水破すいはというと、山鳥やまどりはねではいた兵破ひょうはというたせました。早太はやたには骨食ほねくいという短刀たんとうふところれてもたせました。
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
その間に米国のフーラー博士が、黒鷲くろわし爆撃機を完成したらどうなるのだッ。——あの恐しい飛行機が出来たら、米国はきっと戦争をしかけて来るに違いないんだ。そしてわが海軍は大苦戦だぞ。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
見ると空の黒鷲くろわし、そのつばさにひそんでいるのは、呂宋兵衛がうらみ骨髄こつずいにてっしている鞍馬くらま小童こわっぱ丹羽昌仙にわしょうせんはきッと見て
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と蔦之助は部屋へやから庭へヒラリと、身をおどらして大空をあおぐと、なるほど、関市のぎょうさんなしらせも道理、かつて話に聞いたこともない黒鷲くろわし
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)