“くろだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒田77.8%
畔田22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くるまかすみせきかゝつて、黒田くろだ海鼠壁なまこかべむかしからの難所なんしよ時分じぶんには、うまたてがみるがごとほろれた。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
阿部伊勢守正弘の家来伊沢磐安いさわばんあん黒田くろだ豊前守ぶぜんのかみ直静なおちかの家来堀川舟庵ほりかわしゅうあん、それから多紀楽真院らくしんいん門人森養竹もりようちくである。磐安は即ち柏軒で、舟庵は『経籍訪古志』のばつに見えている堀川せいである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
畔田くろだ翠山の古名録には、信濃桜の項があつて右の二つの詩歌集を引用して居るのだが、その他の幾つかの本草書、又は桜品桜譜といふ類の書に当つて見ても
信濃桜の話 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
畔田くろだ氏の『古名録』はあの中には無いが、幾つかの暗示を提供してくれる。しかし結局主たる資料は幼年時代からの自分の記憶だから、思いちがいは勿論もちろん有り得るのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)