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くりはし
へい
番町の
栗橋様が
御当家様は、
真影流の
御名人と承わりました故、
何うぞして御両家の内へ御奉公に
上りたいと思いましていました
処、
漸々の思いで
御当家様へお
召抱えに相成り
何所へ參りしぞと
問れしかば女房何事か
出來したかと驚き今日は
商賣用にて
栗橋まで參りました故
申刻過には
大方戻りませう
併し御役人樣へ申上ます
妾しの
良人は當年六十に相成りますが
近所でも
佛林藏と申て何も惡事は
是迄少しも致しましたことは御座りませんが
些少なことは