“くずや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
屑屋90.4%
葛屋3.8%
屑焼1.9%
屑買1.9%
白屋1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むろんその時分には二人とも青春なんかドッカへ行っちゃって貧乏屑屋くずや股引ももひきみたいに、無意味に並んでいるだけの状態だったからね。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
中食ちゅうじき又左またざの浪宅にてしたためる。わしは葛屋くずやへ立寄って、饅頭まんじゅうあつらえて後より気まかせに参るゆえ、そちたちは、人見又左ひとみまたざの宅で待ちあわしておれ
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今度屑焼くずやきのある晩に燃えてる長いわらを、一本あの屋根までくわえて来よう。なあに十本も二十本も運んでいるうちにはどれかすぐ燃えつくよ。けれども火事で焼けるのはあんまり楽だ。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かたわらよりくだん屑買くずや、「わしゃまた一日ついたちと十五日が巡回日まわりびで今日もって来たのじゃが、この様子では入ってからあきないは出来ぬらしい、やれさても。」と大きに愚痴こぼす。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
侍「まゝ黙ってお聞き、そう先走られると何方どっちが話すのだか分らん、山賊が団楽坐くるまざになっていたのではない、一軒の白屋くずやがあった」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)