“くいちが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
喰違50.0%
齟齬25.0%
食違25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はるかな能登のと半島の森林が、喰違くいちがった大気の変形レンズを通して、すぐ目の前の大空に、焦点のよく合わぬ顕微鏡けんびきょうの下の黒い虫みたいに、曖昧あいまいに、しかも馬鹿馬鹿しく拡大されて
押絵と旅する男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
三年なりとも十年なりとも返報しかえしするに充分なことのあるまで、物蔭から眼を光らして睨みつめ無言でじっと待っててくりょうと、気性が違えば思わくも一二度ついに三度めで無残至極に齟齬くいちが
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
このはるまで、まだまだ子供こどもおもっていたおせんとは、つい食違くいちがって、一つたらい行水ぎょうずいつかうおりもないところから、おきしはいまだにそのままのなりかたちを想像そうぞうしていたのであったが
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)