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喰違
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くいちが
ふりがな文庫
“
喰違
(
くいちが
)” の例文
乃至
(
ないし
)
神様の
語
(
ことば
)
などを十分知り抜いてしかもそれを超越した処に、どうしても双方の気分が
喰違
(
くいちが
)
って面白くないという場合もあるのですから
離婚について
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
遙
(
はる
)
かな
能登
(
のと
)
半島の森林が、
喰違
(
くいちが
)
った大気の変形レンズを通して、すぐ目の前の大空に、焦点のよく合わぬ
顕微鏡
(
けんびきょう
)
の下の黒い虫みたいに、
曖昧
(
あいまい
)
に、しかも馬鹿馬鹿しく拡大されて
押絵と旅する男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
近所に
紀州
(
きしゅう
)
の屋敷(今の
芝離宮
(
しばりきゅう
)
)があって、その紀州藩から幾人も生徒が来て居るを幸い、その人達に頼んで屋敷を見に
行
(
いっ
)
た所が、広い庭で土手が二重に
喰違
(
くいちが
)
いになって居る処がある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
是非なく、今晩二人の不義者を殺し、其の場を去らず切腹なし、殿様の難義をお救い申そうと思うた事は
鶍
(
いすか
)
の
嘴
(
はし
)
と
喰違
(
くいちが
)
い、とんでもない間違をいたしました、主人の為に
仇
(
あだ
)
を討とうと思ったに
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どこかこの世界と
喰違
(
くいちが
)
った別の世界を、チラリと
覗
(
のぞ
)
かせてくれる
様
(
よう
)
に、
又
(
また
)
狂人が、我々の
全
(
まった
)
く感じ得ぬ物事を見たり聞いたりすると同じに、これは私が、不可思議な大気のレンズ仕掛けを通して
押絵と旅する男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
喰
漢検準1級
部首:⼝
12画
違
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“喰違”で始まる語句
喰違外