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齟齬
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くいちが
ふりがな文庫
“
齟齬
(
くいちが
)” の例文
何も知らぬから、昇、例の如く、好もしそうな眼付をしてお勢の顔を視て、
挨拶
(
あいさつ
)
よりまず
戯言
(
ざれごと
)
をいう、お勢は
莞爾
(
にっこり
)
ともせず、真面目な挨拶をする、——かれこれ
齟齬
(
くいちが
)
う。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
三年なりとも十年なりとも
返報
(
しかえし
)
するに充分なことのあるまで、物蔭から眼を光らして睨みつめ無言でじっと待っててくりょうと、気性が違えば思わくも一二度ついに三度めで無残至極に
齟齬
(
くいちが
)
い
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今一度お勢の
袖
(
そで
)
を
扣
(
ひか
)
えて
打附
(
うちつ
)
けに
掻口説
(
かきくど
)
く外、他に仕方もないが、しかし、今の如くに、こう
齟齬
(
くいちが
)
ッていては言ったとて聴きもすまいし、また毛を吹いて
疵
(
きず
)
を求めるようではと思えば
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“齟齬”の意味
《名詞》
齟 齬(そご)
物事がうまくかみ合わず、食い違ってうまく進まないこと。ゆきちがい。
(出典:Wiktionary)
齟
漢検1級
部首:⿒
20画
齬
漢検1級
部首:⿒
22画
“齟”で始まる語句
齟嚼