“ぎんぺい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
銀屏40.0%
吟平20.0%
銀瓶20.0%
銀缾20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折ふし延宝二年臘月ろうげつ朔日ついたちの雪、繽紛ひんぷんとして六美女の名にちなむが如く、長汀曲浦ちょうていきょくほ五里に亘る行路の絶勝は、須臾たちまちにして長聯ちょうれん銀屏ぎんぺいと化して、虹汀が彩管さいかんまがふかと疑はる。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
各種の三味線楽と、雅楽類だったのだが、私は、おゆるしをうけて、浜子の箏を主にして、三味線は一中節いっちゅうぶしの新人西山吟平ぎんぺい、雅楽は山之井やまのい氏の一派にお願いしようとした。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
鼎形かなへがたの瓶かけに銀瓶ぎんぺいの湯のたぎる音を聽きつゝ、前面の淀川からお城の角櫓すみやぐらの白壁までを見渡したガラス障子越しの眺めに感心して、道臣は直ぐ自分の家にもガラス障子をめたのである。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
銀缾ぎんぺいたちまち破れて 水漿すゐしやうほとばし
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)